発売日:2017/10/12
【制作】2020年
【著者】望月衣塑子
【ページ数】224P
【サイズ】17.2 x 10.8 x 1.4 cm
【販売元】KADOKAWA
空気を読まず、出すぎる杭になる。私にできるのはわかるまで質問すること
第23回 平和・協同ジャーナリスト基金賞 奨励賞受賞!!
本書は「質問する記者」として脚光を浴びた東京新聞の記者、望月衣塑子さんが自らの来し方を振り返りながら、記者の仕事とは何かを自らに問うノンフィクションです。2017年10月に発売となった本書は、映画公開以後、大きな部数での重版が続いており、すでに10万部を突破しました。現在は、同名映画の日本アカデミー賞の主要3部門受賞によって、さらなる注文を続々といただいております。
<収録内容>
【目次】
第1章 記者への憧れ
演劇に夢中になったころ
小劇場へ、母と
人生を方向付ける一冊の本との出会い
記者の仕事をしていた父からの言葉
吉田ルイ子さんのあとを追って
TOEFLの得点に愕然
留学先での大けが
大学のゼミで感じた核抑止論ありきのマッチョさ
入社試験は筆記が軒並み不合格……
新人研修で新聞を配達
記者になり、いきなり後悔
ヒールにスカートの新聞記者
県警幹部との早朝マラソン
「今すぐ車から降りろ!」
第2章 ほとばしる思いをぶつけて
鬼気迫る形相で警察に挑む先輩記者
情熱をもって本気で考えるかどうか
贈収賄事件で警察からの探り
県版からはみ出せ!
読売新聞からの誘い
極秘に手に入れた不正献金リスト
他紙との抜きつ抜かれつ
くやしさで検察庁幹部に怒りの電話
抜かれたら抜き返せ
特捜部からの出頭命令、2日間の取り調べ
「東京新聞は書きすぎた」
内勤部署への異動
整理部が教えてくれたもう一つの新聞
転職に初めて意見を言った父
武器輸出に焦点を定める
相次ぐ門前払いのなかで
第3章 傍観者でいいのか?
編集局長への直訴
菅野完さんが持っていた受領証
母に何かが起きている
「ありがとう、ありがとう」
新聞記者になったのは
朝日新聞「政府のご意向」スクープ
眞子さま報道の裏側で
尊敬している読売新聞が……
「貧困調査」には納得できない
事実と推測を分ける真摯さ
和泉補佐官との浅からぬ縁
教育基本法の改正と安倍晋三記念小学校
自分が出るしかない
「東京新聞、望月です」
第4章 自分にできることはなにか
抑えきれない思い
男性特有の理解?
社内での協力者と共に
見えない権力との対峙
興奮して迎えた会見当日
「質問は手短にお願いします」
「きちんとした回答をいただけていると思わないので」
記者たちからのクレーム
想像を超えた広がり
声援を受けて募ったやるせなさ
第5章 スクープ主義を超えて
突然の激痛
あの手この手、官邸の対応
記者クラブ制度の限界?
不審な警告と身元照会
産経新聞からの取材
もっとも印象深い事件
冤罪事件に國井検事が登場
日歯連事件からの因縁
隠したいことを暴いたその先で
スクープ主義からの脱却
心強い2人の記者
目を合わせない記者たち
輪を広げるために
【著者プロフィール】
望月衣塑子(もちづきいそこ)
1975年東京都生まれ。東京新聞社会部記者。慶応義塾大学卒業後、東京・中日新聞入社。現在は沖縄の基地問題などを取材しながら、官房長官会見で質問を続ける。第23回 平和・協同ジャーナリスト基金賞 奨励賞受賞。著書に『武器輸出と日本企業』『同調圧力』(ともに角川新書)ほか。
【映画「新聞記者」】
主演:シム・ウンギョン/松坂桃李
出演:本田翼、岡山天音、西田尚美、高橋和也、北村有起哉、田中哲司
監督:藤井道人『デイアンドナイト』
エグゼクティブ・プロデューサー:河村光庸
原案:望月衣塑子『新聞記者』(角川新書) 河村光庸
公開:2019年6月28日(金)
東都新聞の女性記者、吉岡(シム・ウンギョン)と、内閣情報調査室の若きエリート官僚、杉原(松坂桃李)。二人の人生が交差するとき、衝撃の事実が明らかに。現在進行形のさまざまな問題をダイレクトに射抜く、これまでの日本映画にない社会派エンタテインメント。リアルとフィクションが交錯する!
【受賞情報】
◆第43回日本アカデミー賞
・最優秀作品賞
・最優秀主演男優賞(松坂桃李)
・最優秀主演女優賞(シム・ウンギョン)
・優秀監督賞(藤井道人監督)
・優秀脚本賞(詩森ろば、高石明彦、藤井道人)
・優秀編集賞(古川達馬)
◆第74回毎日映画コンクール
・女優主演賞(シム・ウンギョン)
・日本映画優秀賞
◆日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞
・作品賞
◆新藤兼人賞
・プロデューサー賞(河村光庸)
◆第11回TAMA映画賞 受賞
・特別賞
・最優秀新進女優賞(シム・ウンギョン)